Friday, December 13, 2013

海外のゲーム企業がタイに支部を設立することに対して、気に入らないことがある。

海外のゲーム企業がタイに支部を設立することに対して、気に入らないことがある。
企業に対しても、その企業に働きたいタイ人に対してもだ。
そして、かつての自分もそうだったから、今は自己嫌悪中......

先ず、海外ゲーム会社に働きたいタイ人は、殆どの場合、自分のコンテンツか、クオリティが高い作品を作りたいからその企業に入った。なぜなら、資金問題で、タイ企業に入ったら作れるものが限られるからだ。
一方、海外企業は経営のため、、技術力が十分で、人材出費が低いタイを選んだ。
しかし、これは自分のコンテンツを作るためであって、
タイのコンテンツを作るためではない。
すなわち、入ったとしても作りたいものが作れない。

問題はこれだ、このような理由で働くため、クリエイターの本性である、
コンテンツ作りは動かなくなるからだ。
入ったタイ人にとっては技術上昇になるかもしれないが、
自分でコンテンツを考え出す能力が身に付かなくなる。
海外企業にとっても、地元のコンテンツが重要ではないから、
その場に留まる必要がなく、問題がある時に別の場所に移動するだけで解決だ。

これは日本と米国企業のお互いの国に進出するのとどう違うのかでいうと、
タイと違って、日本と米国ならではのコンテンツと市場があって、
あそこじゃなければ成しえないことがあったからだ。
日本向けの市場に日本人が考えたコンテンツが一番効率がいい。
同様、米国向けの市場に米国人を頼るのが一番効率がいい。
しかし、タイの市場は別にタイ人を頼らなくても、ものは売れる。

では、よくするためにはどうしたらいいか?
タイ人がタイで自分のコンテンツを作る必要がある。
そうすると、技術上昇の他に、自分ならではのコンテンツが発生し
市場に交渉力が生じる。交渉力が高まれば、資金集まりが楽になり
クオリティが高いものを作るのには可能になっていくのだ。