Monday, November 28, 2011

勇者が社会人になった日

やめる、
 本当にやめるぜ、
  俺を止めるな、
   とめてもやめるぞ!
このゲーム世界の勇者様が、プレイヤーに向いて文句を言った。

俺が魔王様を倒してしまったら、このゲームが終わりだろう!?
 俺の世界を、中古エロゲまで扱ってくださるSOF○○○P様に売るだろう!
  正直言え!
   騙されないぞ!

そもそも、魔王なんて何もしなければ、ただお城に引きこもっているし、
 別に良いじゃない?勇者がなくても。
  だから俺は勇者を辞める。
   今日からは善良な社会人になるぞ!!!


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勇者が社会人になった日

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先ず、仕事を探そう!
 …警備兵が募集されている。
  …やろう。
俺の警備兵としての人生が始まった…が、
 警備兵って、具体的に何をする?
モンスターから街を守る?
 [同僚]「いや、街の中にさえいれば、モンスターが襲ってこない」
泥棒を捕まる?
 [同僚]「ストーリーが進まなければ、そんなイベントがない」
…悪党に間違われて、実は主人公一行に倒される役?
 [同僚]「勇者がいれば、大体そうなるね」
……他には?
 [同僚]「ない、立って、適当に動くだけだ」
………辞める

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次の仕事を探そう!
 …農民が募集されている。
  …農民を募集するのは変な言い方けれど、やろう。
俺の農民としての人生が始まった…が、
 農民って、具体的に何をする?
農民だから、農業する?
 [同僚]「いや、このら辺の植物が勝手に栽培するから、やらなくても良い」
食材を八百屋さんに送る?
 [同僚]「勝手に店のメニューに追加されるから、やらなくても良い」
…四季、ある?
 [同僚]「このゲーム機では、できるほど電算能力がない」「そもそも、牧場○語じゃあるまいし」
……他には?
 [同僚]「ない、立って、適当に動くだけだ」
………辞める

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次の仕事を…探そう…
 …郵便の仕事がある…依頼主は…王様だ。
  ニートになるよりマシだ、やろう。
隣町に、荷物を運んだ
 100Gを貰った、悪くないかも。
夕食を食べよう
 パンの値段は……50G?
  ……
   ………
    ……………
     ……………………
      ……………………………………
一日も働いて三食にもならないのは、何ことだ!!!
 責任者呼んで来い!!!
  通りで誰もやらないわけだ!!!
そもそも、王様と庶民どもはどんだけニートなんだよ!!!
 郵便を勇者に任せるのは何ことだ!!!!!!!!!!

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ハァハァハァ………辞める。
 辞めるんだ、なにもかも。
  ニートになろう。

その時、とある杖を持つ別嬪な女性が俺に近づいた。
 どなた?
  だれ?
   何で泣いているの?
…俺の嫁になる予定だった人?
 ちょっと待て、別嬪なお嬢ちゃん、俺達は初めて会ったよな?
  何?責任?何の話?
   ちょ!泣くな!!!
俺はその場から逃げた。

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逃げていた所、俺は突然一般民に囲まれた。
 今回は何だ?
え?俺が勇者を辞めたから、金融危機が起こしている?
 何でや!!?
  ……モンスターを倒してくれる人がいないから、
   世界唯一の収入手段であるMHG(モンス○○○ンターからG)が成り立たない?
    Gが発生されないから、経済が回らない。
     経済が回らないから、王様まで貧乏になった。
働けよ、王様
…………………………………………………
……………………………………
……………………………
………………
………
……


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もう良い、まともにやれば良いだろう?
 勇者というのは。
後に、俺は勇者に戻った。
モンスターを倒し、Gをばら撒いた。
その別嬪なお嬢ちゃんとパーティを組んだ。
突然出てきた馬鹿力の友人とパーティを組んだ。
なんとなく魔術師っぽい人とパーティを組んだ。
魔王様を倒した。
別嬪なお嬢ちゃんを嫁にした。
皆が幸せになった。

THE END………………

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エピローグ

俺が魔王様を倒したせいで、モンスターが発生されなくなった。
 そうすると、Gも発生されなくなった。
  それと伴い、食材が市場に回らなくなった。
人が力で奪い合いしか生きる道がなくなった。
 全部、魔王様が亡くなったせいだ。
文明の世界が滅び、
 北斗○○的な世界が始まった。

TRUE END………………

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現実世界

このゲームのあまりの酷さで、
 第2ゲーム業界ショックが起こした。
我らが聖地、秋葉原が廃墟になった。
そして、日本の経済を支えてきたオタク文化が消えたせいで、
 日本の金融危機が起こした。
  連鎖反応の結果として、第3世界金融危機も起こした。
文明、そのものが破壊され、
 第2暗黒時代が訪れてしまった。

REAL END………………

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作家メッセージ

この物語はあくまでもフィックションに過ぎません。
天下の秋葉原が崩壊するほどそんなにやわいではありません。
皆様が自分に合っている人生を歩み、
 まともに働け、
  まともに人生を送れば、
   社会が崩壊なんて訪れるわけがありません。

はい、これで本当の最後のエンディングです。
 本当です、ファイナルです。

FINAL END

最後でした。

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