やめる、
本当にやめるぜ、
俺を止めるな、
とめてもやめるぞ!
このゲーム世界の勇者様が、プレイヤーに向いて文句を言った。
俺が魔王様を倒してしまったら、このゲームが終わりだろう!?
俺の世界を、中古エロゲまで扱ってくださるSOF○○○P様に売るだろう!
正直言え!
騙されないぞ!
そもそも、魔王なんて何もしなければ、ただお城に引きこもっているし、
別に良いじゃない?勇者がなくても。
だから俺は勇者を辞める。
今日からは善良な社会人になるぞ!!!
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勇者が社会人になった日
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先ず、仕事を探そう!
…警備兵が募集されている。
…やろう。
俺の警備兵としての人生が始まった…が、
警備兵って、具体的に何をする?
モンスターから街を守る?
[同僚]「いや、街の中にさえいれば、モンスターが襲ってこない」
泥棒を捕まる?
[同僚]「ストーリーが進まなければ、そんなイベントがない」
…悪党に間違われて、実は主人公一行に倒される役?
[同僚]「勇者がいれば、大体そうなるね」
……他には?
[同僚]「ない、立って、適当に動くだけだ」
………辞める
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次の仕事を探そう!
…農民が募集されている。
…農民を募集するのは変な言い方けれど、やろう。
俺の農民としての人生が始まった…が、
農民って、具体的に何をする?
農民だから、農業する?
[同僚]「いや、このら辺の植物が勝手に栽培するから、やらなくても良い」
食材を八百屋さんに送る?
[同僚]「勝手に店のメニューに追加されるから、やらなくても良い」
…四季、ある?
[同僚]「このゲーム機では、できるほど電算能力がない」「そもそも、牧場○語じゃあるまいし」
……他には?
[同僚]「ない、立って、適当に動くだけだ」
………辞める
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次の仕事を…探そう…
…郵便の仕事がある…依頼主は…王様だ。
ニートになるよりマシだ、やろう。
隣町に、荷物を運んだ
100Gを貰った、悪くないかも。
夕食を食べよう
パンの値段は……50G?
……
………
……………
……………………
……………………………………
一日も働いて三食にもならないのは、何ことだ!!!
責任者呼んで来い!!!
通りで誰もやらないわけだ!!!
そもそも、王様と庶民どもはどんだけニートなんだよ!!!
郵便を勇者に任せるのは何ことだ!!!!!!!!!!
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ハァハァハァ………辞める。
辞めるんだ、なにもかも。
ニートになろう。
その時、とある杖を持つ別嬪な女性が俺に近づいた。
どなた?
だれ?
何で泣いているの?
…俺の嫁になる予定だった人?
ちょっと待て、別嬪なお嬢ちゃん、俺達は初めて会ったよな?
何?責任?何の話?
ちょ!泣くな!!!
俺はその場から逃げた。
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逃げていた所、俺は突然一般民に囲まれた。
今回は何だ?
え?俺が勇者を辞めたから、金融危機が起こしている?
何でや!!?
……モンスターを倒してくれる人がいないから、
世界唯一の収入手段であるMHG(モンス○○○ンターからG)が成り立たない?
Gが発生されないから、経済が回らない。
経済が回らないから、王様まで貧乏になった。
働けよ、王様
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……………………………………
……………………………
………………
………
……
…
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もう良い、まともにやれば良いだろう?
勇者というのは。
後に、俺は勇者に戻った。
モンスターを倒し、Gをばら撒いた。
その別嬪なお嬢ちゃんとパーティを組んだ。
突然出てきた馬鹿力の友人とパーティを組んだ。
なんとなく魔術師っぽい人とパーティを組んだ。
魔王様を倒した。
別嬪なお嬢ちゃんを嫁にした。
皆が幸せになった。
THE END………………
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エピローグ
俺が魔王様を倒したせいで、モンスターが発生されなくなった。
そうすると、Gも発生されなくなった。
それと伴い、食材が市場に回らなくなった。
人が力で奪い合いしか生きる道がなくなった。
全部、魔王様が亡くなったせいだ。
文明の世界が滅び、
北斗○○的な世界が始まった。
TRUE END………………
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現実世界
このゲームのあまりの酷さで、
第2ゲーム業界ショックが起こした。
我らが聖地、秋葉原が廃墟になった。
そして、日本の経済を支えてきたオタク文化が消えたせいで、
日本の金融危機が起こした。
連鎖反応の結果として、第3世界金融危機も起こした。
文明、そのものが破壊され、
第2暗黒時代が訪れてしまった。
REAL END………………
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作家メッセージ
この物語はあくまでもフィックションに過ぎません。
天下の秋葉原が崩壊するほどそんなにやわいではありません。
皆様が自分に合っている人生を歩み、
まともに働け、
まともに人生を送れば、
社会が崩壊なんて訪れるわけがありません。
はい、これで本当の最後のエンディングです。
本当です、ファイナルです。
FINAL END
最後でした。
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